お料理 仕出し おおぞね の日記
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プロフェッショナル
2012.06.12
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昨日、NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」
という番組を見ていました。
天ぷら職人、早乙女哲哉さん。
当代随一と言われる天ぷら職人です。
最後のプロフェッショナルとは?
という質問に
「うまいね」って言われたら、「そうやって作りました」って。
そういうのがプロの仕事だと思う。
出来上がりも始まる前からわかってるし、
出来上がったものも自分でわかる。
自分お仕事がわかんない奴は、プロフェッショナルじゃない。
と言われてました。
確かにそうなんです。
料理をするとき、まず、頭で出来上がりを想像します。
そして、手順を踏まえて作り出します。
出来上がったものは・・・?
自信のあるものは、確かに思い通り・・・
しかし、新たに挑戦するものや自信のないものは・・・
出来栄えに波が出来てしまいます。
だからと言って、得意なものだけでは幅が広がりません。
なので、挑戦していく・・・
得意なものを増やす、それが仕事の幅を広げるという事なのかもしれません。
私たち和食の板前は、
「造る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」
と食べ物を作るうえでの全ての仕事をします。
言ってしまえば、オールラウンダーなのかもしれません。
悪く言えば、広く浅く・・・
なので早乙女さんのように、
「揚げる」
という仕事を深く追求する職人さんを、
時として羨ましくも思います。
「うまいね」って言われたら、「そうやって作りました」
一度は言ってみたい言葉です。
私は、まだまだ「追い回し」だと実感しました。
*「追い回し」は、板前の一番下っ端です(苦笑)