お料理 仕出し おおぞね の日記
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今月の先付!
2012.06.10
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先付とは、日本料理の献立によるところの
「突出し」「お通し」「アミューズ」
と言ったものと同じ役割です。
要するに、一番初めにお出しする料理です。
「水無月豆腐
いくら 豆いろいろ 山葵
美味出し汁ゼリー」
水無月豆腐・・・
日本料理を生業にしている人なら、6月の定番料理。
まず、胡麻豆腐を練り上げ流し缶に流し固めます。
通常は、小豆を形が崩れないように甘く煮て添えますが、
今回は彩りよく「金時豆」「黒豆」「白隠元豆」「枝豆」をそれそれ甘く煮含めました。
ワイングラスに、美味出し汁のゼリー液を流し、
三角に包丁した胡麻豆腐を盛り付け、
山葵、いくら、豆いろいろを添えて完成!
水無月豆腐は、和菓子の「水無月」を見立てた料理です。
宮中では、6月に氷室から氷を出し食べる行事があったそうです。
その昔、氷は高価なため一般の人は口に出来ない・・・
なので、安価に口にできる水無月が考案されたようです。
外郎を鋭利な三角に包丁することで氷を表し、
邪気を払うと云われた小豆をのせることで、
一年の折り返しを含め無病息災を祈ったようです。
それを日本料理に取り入れて、見立てたのが「水無月豆腐」です。
是非、当店の水無月豆腐を食べていただき、
今年の下半期も、お役様には息災にお過ごしいただきたいです。