お料理 仕出し おおぞね の日記
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店員さんに感激!
2012.01.11
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去年のことです。
私は、和食の料理人なのですが、使い勝手を考えぺティーナイフを購入しました。
あると、大変重宝します。
合羽橋の、とある包丁店。
並んでいる包丁をいろいろ物色していると
「板前さんですか?」
と声をかけられました。
というのも、和包丁、しかも一般の方が使わないような大きめの包丁を食い入るように見ていたからだという。
「いいものばかりですね。
見ていて、すごく楽しいです。
でも、今日は違うものがほしいんですよ。
ぺティーナイフ、見せて貰えますか?」
案内してもらい、いろいろ手に取って握り具合を確かめてみる。
しかし、いつも使っている和包丁と違い洋包丁は勝手がわからない。
「どの辺ですかね?」
と尋ねてみると
「大きいものが、お好みですか?
でしたら、この辺でよろしいかと・・・」
選んでくれたものは、大きめですが割安のもの・・・
顔を曇らせたのを察したのか
「お客様にとって、この包丁はわき役ですよね?
でしたら、この辺で十分かと・・・
柳刃でも薄刃でも出刃でも、和包丁をお求めならそれ相応のものをお勧めしますが・・・
もっとも、和包丁ならご自分でお選びになるでしょ?」
言われてみれば、その通りです。
というか、商いならもっと高いものを進めるところを、板前の自分の用途を察して十分なものを進めてくれた店員さんに感心しました。
帰り際、
「美味しいお料理作ってくださいね」
と笑顔で送ってくれた店員さんに、感謝をこめて
「はい!」
と大きな返事をして店を後にしました。
写真は、私の包丁に新しく仲間入りしたぺティーナイフです。
まだまだ馴染みませんが、1年もすれば本当の意味で自分の包丁になると思います。
